明るい!貧乏長屋らいふ

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カテゴリ:ライブラリー( 16 )

『自宅でパン屋をはじめました』 ~元気が出る本~

心の底上げをしてくれる本をご紹介します。
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★乙川優三郎『かずら野』幻冬社文庫

足軽の娘・菊子は14歳で妾奉公に出される。
彼女の苦渋の人生はそこで終わらない。
彼女の目の前で若旦那・富治が主人を殺し、
菊子をさらうようにして逃亡生活の道連れにしてしまったのだ。
菊子は富治と成り行きで夫婦になるが、
地道に働くことができない夫は
借金を作ったり人の義理を欠くことを平気でする。
「夫といる限り、心の休らうときなど永遠に来ないのではないか」。
諦めと憎しみに疲弊する菊子。

こんな立場に立たされたら、自分ならどうする?

菊子は逃げない、誇りを捨てない、投げやりにならない。
風雪に耐えた菊子の行く末にはなにが待っているのか?!
ラストで流す菊子の涙が
人生に疲れたあなた(長屋)の心を洗ってくれますょ。

著者は男性にして、どうしてここまで女性の哀しさ、やるせなさ、逞しさを
描ききることができるのか!
山本周五郎賞受賞の短篇集『五年の梅』もおススメです。


★大和田聡子『自宅でパン屋をはじめました』河出書房新社

2畳の台所で赤ちゃんをおんぶしながら
パンを焼きはじめた主婦の大和田さん。
近所のパン屋さんにパン作りのアドバイスをもらいにいったり、
自作のパンを常に持ち歩いて会う人に試食してもらったりと、
非常にバイタリティあふれています。
そしてパン作りをはじめて10年、
自宅の1階に天然酵母のパン屋さんをオープンさせました。

「世間がいったいなにをしてくれるっていうの」

「後悔するのは自分だ。
自分の意気地のなさを
世間というわけのわからない相手のせいにして、
努力もせずにずるずる生活しているんじゃないのか」

「子どもの成長を待っていたら何もできない」


長屋もパン屋さんを開きたい、というわけではないけれど、
そんな言葉に元気をもらいました。
人生には制約があるけれど、
「言い訳」をしたところで幸せにはなれないものね。
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by nagayades | 2006-11-11 14:27 | ライブラリー

萩原浩 『僕たちの戦争』

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21世紀のプー太郎・健太と、
第二次大戦下の海軍兵・吾一が、
ある日、タイムスリップで入れ替わってしまう。

「根拠なしポジティブ」の健太が特攻隊員に選ばれてしまう。
さあ、どうする?!

「戦争に負ければ国が滅びる」と信じていた吾一が目にするのは、
喧騒と退廃のうちに繁栄する祖国の姿。

軽妙な文章で大いに読者の笑いを誘いながら、
考えさせる。
2人の若者はなんのために戦ったのだろう―と。

明日17日、TBS系で夜9時からドラマも放映されますょ。
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by nagayades | 2006-09-16 18:13 | ライブラリー

『無傷の愛』『男は敵、女はもっと敵』『しゃばけ』シリーズ

泣・飲・寝・便・泣・寝・泣・便……by 妹子
              
暴・飲・食・暴・騒・走・喋・暴……by 電車太郎

惑・忙・呆・読・慌・疲・休・慌……by 長屋

本借りれども遅々として前に進まず…でも読むよ。


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さえらさんがレビューをUPされていたこの二冊。
岩井志麻子 『無傷の愛(むしょうのあい)』
なにが怖いって、
ニンゲンほど不可思議でおそろしいものはないのかも…
妖しい異世界にぐいぐいひき込まれます。
山本幸久 『男は敵、女はもっと敵』 
男性が書く女性像はとかく美化されがちですが、
等身大に惑い、かっこつけ、泣き、奮闘する姿が描かれています。

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雨漏り教授の書斎を震源地として、
いまや日本中、いや海の向こうまでブームにわいている
畠中 恵 『しゃばけ』 『ぬしさまへ』 
主人公の若だんなが病弱なのがいいじゃないですか。
そのそばに控える‘妖’達の存在もたまりません。
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by nagayades | 2006-09-09 11:17 | ライブラリー

夏の宵闇☆読書祭り ほそぼそと継続中

久々に自転車に乗って図書館に繰り出し、楽しみのもとをゲット。
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雨漏り書斎さまで紹介されていた作者が気になって探索しましたょ。

★笹倉明さんの『新・雪国』
会社を倒産させて死を意識しながら旅する中年男性が、
かの「雪国」の舞台で若い温泉芸者と出会い、
思いと時を重ねる物語です。

自ら心に傷を負いながらも、豊かな母性で男を包み込んでくれる
性的にも積極的な若い女性 ―男性諸氏の憧れでしょうか(?!)

★対して 『超恋愛論』は、
女性誌『FRAU』に連載されたエッセイだけあって、
女心をくすぐる仕立てになっております。

女性は男性より能力的に優れているから「男社会」に異を唱えるべし、
恋愛においては女性が男性を選ぶべし、
結婚をいそぐ男・しつこく言い寄る男には注意すべし
                         …などという具合です。
 ↑
(あたしゃ手遅れだな^^; 8年前に読んでいれば…〉

★そして、しゃばけシリーズで有名な畠中恵さんの
『とっても不幸な幸運』

100円ショップで売られている
「とっても不幸な幸運」という名の缶を開けると、
開けた人の人生にまつわる不思議な幻が出現する。
彼らは、その幻の意味を巡って自らの「不幸」と向き合うことになるのだが、
「酒場」に集う人々とともにその意味を解き明かすうちに
「不幸」の向こうに「幸運」を見出していくのであった…

わたしがこの缶を開けたら、どんな幻が現われるかな。
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by nagayades | 2006-08-13 11:57 | ライブラリー

夏の宵闇★読書祭り

えーらやっちゃ、えーらやっちゃ、宵、宵、宵、よ~い 
 さけぶ妹子に 舞う長屋
 いちど起きたら読まなきゃ損、損 

てなわけで、夏の宵闇★読書祭りを開催中。
草木も眠る丑三つ時―
宵闇にうかぶ長屋の顔がグロッキーだからって、
お化け屋敷は開催してませんよぉ。悪しからず!

本日のエントリーは実家にあったこの2冊。

a0048531_10493748.jpgいま、「経済成長めざましい」中国に流入する外国資本。しかし、中国経済のバブルは遠からず崩壊し、中国に進出した世界の企業は大打撃を受けるだろう。安穏としている日本人に迫る2010年の危機に、どう備えるべきか―。

その危機感は十分に伝わってきましたが、
それをどう乗り越えたらいいの

かは、紙幅の関係で伝えきらなかった、というところでしょうか。
漫画で読む現代経済入門です。

a0048531_1050469.jpg「人間は何と罪を犯さずには生きていけない存在であろう」と著者は語る。だからこそ「誰もが許してもらわねば生きていけぬ存在でもある」という。

明治期の北海道・苫幌を舞台に、数組の男女、家族が、それぞれに弱さや愚かさ、妬みや憎しみ、罪深さを抱えつつ、互いに影響しあって生きていく物語。



幕切れには少々物足りなさを覚えたものの、わが身の情けなさをひしと感じるこの頃の長屋には、ひじょうに慰めになり、気分転換になる一冊でしたょ。
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by nagayades | 2006-08-10 11:14 | ライブラリー

『パン「こつ」の科学』 吉野精一

今日は所用のため、電車太郎を実家母にみてもらい、ひとりで外出。
用事と用事の間に時間ができたので、念願のあそこに行きましたょ。

パン・お菓子材料のお店「クオカショップ新宿」です♪
インターネット通販でおなじみの材料や型などがずらりとならんでいました(^^)
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『パン作りの疑問に答える  パン「こつ」の科学』 1993年 柴田書店
        吉野精一著 (エコール 辻 大阪 製パン専任教授)  をゲット!

こういう本がほしかったのよ!!
「経験」とか「感」とか「親方の仕込み」とか、そういうのもほしいのだけど、
でも「理屈」も大事よね~。
 (「無理」を通すために「道理」を引っ込める長屋パン工房ではありますが)
「水分量と生地の状態の関係」「きれいなクープの出し方」などを
丁寧に解説しています。

粉も残り少なくなってきたから買いたかったんだけどねー、
2.5㎏袋はもとより、1㎏袋だってかなりずっしりきたので断念。
中にはあれこれ選んで彼氏に持たせている人がいましたよ。
わたしも次回はオット連れで来ようっと(笑)

今日は店舗で「天然酵母パンのデモ」があったようですが、
時間の都合があわなくて残念。 とっても楽しいお店です♪

a0048531_21442642.jpgインド・カリーで有名な「中村屋 新宿本店」では
「カリー・パン&ピロシキ」をゲット。
帰る道すがら、袋からもれいづるカリーと揚げ物の
たまらなくえぇ~におい♪
とってもなつかしい味がしました。
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by nagayades | 2006-06-10 22:32 | ライブラリー

『愛の保存法』 平 安寿子

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            こんな人騒がせなヤカラは小説の世界だから笑えるのよ、
            身近にこんな人がいたら、はっきり言って迷惑よ
            ――という方々が登場する短編集です。

            同じ男と3回も結婚と離婚を繰り返し、その都度、
                   友人知人を招いて盛大に結婚披露宴を催す女。

            どこかにあるはずの「故郷」を探し求め、
                   しょっちゅう引越ししては昔の男に
                   荷物の梱包を依頼する女。

            3回の結婚でもうけた4人の子どもと、認知だけしている
                   子どもが1人。それぞれに等しい愛情と養育費を
                   注ぎつづける「子煩悩」な男。

                   などなど……………。

            一読、ちょっと腹の立つキャラクター揃いです。
            でも、そんな人物の生き方にも奥行きを感じさせるような
            光の当て方をするんだな、平 安寿子は。
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by nagayades | 2006-03-16 17:14 | ライブラリー

『村を助くは誰ぞ』岩井三四二

a0048531_11101692.jpgNHK大河ドラマ「功名が辻」、見ていますか?
長屋はこれが楽しみでねぇ(^^)
山内一豊と千代の物語は、
美濃(斎藤道三)に尾張(織田信長)が
              攻め込んでくるか?!
というところからスタートしました。

この本は、そんな時代の美濃が舞台。

美濃を捨てて尾張に寝返るか、
美濃で生き残るのはどうしたらいいか、
尾張が攻めてきたらどうしたらいいのか―

     さまざまな人物が悩み、迷い、知恵を絞り、
     ときに選択を誤り、大事なものを失い、
     ある者は命を落とし、ある者はあやうく命拾いし…

     この本に登場する人物たちは、「功名が辻」に出てくるような
     有名な武将ではありません。
     合戦の噂におびえる百姓だったり、
     国境のはずれに小さな所領を持つ弱小侍だったり、
     領主の執拗な金の無心に翻弄される僧だったり…。

     そんなフツーの人たちの狡さや涙や必死さが、この本の味わいでしょう。

                    以上、まいにち必死な長屋がレポートしました。
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by nagayades | 2006-03-06 11:41 | ライブラリー

『希望格差社会』山田昌弘・『下流社会』三浦展

「格差」というキーワードがこのところ脚光を浴びていますね。
       この言葉が気にならない人は“上流”です。
       この言葉が気になる人は……
            長屋のようにこういう本を読みたくなるでしょう。
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『希望格差社会』山田昌弘 2004年11月 筑摩書房

社会は「希望が持てる人」と「将来に絶望している人」とに二極化している、という。
’90年ごろを境に「企業」には倒産やリストラというリスクが、
「家族」にも離婚やDV、児童虐待というリスクが生じてきた…
さらには、親の格差による子の格差、仕事能力の格差の固定化…
と畳みかけられれば、長屋の希望はもう無残。
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『下流社会』三浦展 2005年9月 光文社新書
さえらさんのブログでは下流度チェックをやっていますね。

下流とは、コミュニケーション能力が低く、
                 総じて人生への意欲が低い階層だとか。
著者は『希望格差社会』の山田先生にもお話を聞いたということですが、
このテーマに興味がある方は『希望~』だけ読めばいいのではないかな。
と、申しますのも―
    『下流社会』の醍醐味はですね、
    実は、社会学的考察にあるのではないのです!

    二枚目を気取っているのに、なぜか三枚目になっちゃった、
    真面目な話なのに、なぜか喜劇っぽくなっちゃった、
                          ということにあるのです。


1.著者自ら「統計学的有為性に乏しい」と言い切る「少サンプル・データ」。
  各階層のインタビューや生活エピソードも「ちょっと作りこんでるんじゃない?」
  とツッコミたくなるかも。(どこか喜劇のにおいがします^^)

2.変てこなコピーがくっついた「イメージ写真」。
  本文とミスマッチングで苦笑いが…^^; 
  たとえば、こんなコピーがくっついてるのょ。
           「昼下がりの青山を歩くリッチなお嫁系女性」(上流の説明?)
           「希望を失った若者が街中に倒れ込んでいる」(下流の説明?)

3.あとがきでさりげな~く披露される著者のステキなご親族。
           私立中学に入ったお嬢さん。
           そのうち何とかなると心配していない小2のご子息。
           大学の名誉教授にまでなった伯父様。

  (すばらしいっす、このあとがき。三浦さんの天真爛漫さに乾杯♪)

 この2冊で暗~い気分になった人、落ち込まないで!(←わたしです)
 マス社会学の大雑把なカテゴリーにはフィットしきらなかった
 繊細な部分は、小説ですくいとっていただきましょうね。
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by nagayades | 2006-03-02 18:25 | ライブラリー

『パラレルワールド・ラブストーリー』 東野圭吾

a0048531_1737667.jpg読み始めたらとまらない。
眠っていても次の展開が気になっちゃう。
だから、朝5時半に目がさめた今朝はこれ幸い、
一人そぉっと読みあげてしまったのが本書です。

もう一つ別の世界を生きている自分を
想像したことはないですか?

あの時、別の選択をしていたら
  今とは違う人生を生きていたのではないか?
あの時、もし事がうまく運んでいたら
  今頃もっとステキな世界で生きているのではないか?

    主人公は、無二の親友の恋人を好きになってしまいます。
    「もし、あの時、親友が紹介してくれたのが彼の恋人ではなく、
    彼のただの友だちだったら…」
    そんなことを考えて苦悶する片思いの主人公。

    その物語と平行し、主人公が片思いの彼女との恋を成就させ、
    幸せに生活しているもう一つの物語が進行していきます。
    まさに「パラレルワールド・ラブストーリー」。

    しかし二つの物語が進行する背後には、
    脳内の「記憶改編」という画期的な研究実験の陰がちらつくのだった…

もう一つ別の世界を生きる自分。
それを夢想するのは「人間の弱さ」でしょうか?「現実逃避」でしょうか?
そういわれても、自分の中にもう一つの世界を抱えてしまうことを
否定できないのだけど。
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by nagayades | 2006-02-08 17:58 | ライブラリー
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ようこそ長屋へ!焼きたてパンと楽★らく節約料理をお届けしま~す。


by nagayades
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