『モーダルな事象』奥泉光
貧乏長屋に書斎はございません。(当然)
本は押入れの中に並んでおります。(本棚置きたいな)
となれば、図書館こそわが書斎です。
「もう一度読みたい!」と思う本とは
そうそう出会えるわけではありません。
図書館でそのような本と出会えたならば購入し、
にんまりひもとくのが長屋の読書スタイルです。
奥泉光『モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』
(2005年7月30日/文藝春秋/¥1857)はおススメです。
こむずかしいタイトルと546ページというボリュームに圧倒されて
この本をのがしてしまうとしたら、もったいなさすぎです。
特に活字を愛し、文学を愛でる方々にはたまらない一冊でしょう。
今はやりの「本格ミステリ」の形式をとってテンポよく
ストーリーを展開させながら、
現代の文学や活字文化に対する批評やパロディーの
要素も盛り込まれています。
お涙頂戴のベタな童話集に翻弄される
いまいち冴えない「普通の」人々。
伝説のコインを巡って交錯する
現在と過去、そして現実と幻想。
「セカチュー」がベストセラーになる今日この頃だけど、
こんなヘビーな本もあるもんだと胸躍らせました。
モーダルな事象
本は押入れの中に並んでおります。(本棚置きたいな)
となれば、図書館こそわが書斎です。
「もう一度読みたい!」と思う本とは
そうそう出会えるわけではありません。
図書館でそのような本と出会えたならば購入し、
にんまりひもとくのが長屋の読書スタイルです。
奥泉光『モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』
(2005年7月30日/文藝春秋/¥1857)はおススメです。
こむずかしいタイトルと546ページというボリュームに圧倒されて
この本をのがしてしまうとしたら、もったいなさすぎです。
特に活字を愛し、文学を愛でる方々にはたまらない一冊でしょう。
今はやりの「本格ミステリ」の形式をとってテンポよく
ストーリーを展開させながら、
現代の文学や活字文化に対する批評やパロディーの
要素も盛り込まれています。
お涙頂戴のベタな童話集に翻弄される
いまいち冴えない「普通の」人々。
伝説のコインを巡って交錯する
現在と過去、そして現実と幻想。
「セカチュー」がベストセラーになる今日この頃だけど、
こんなヘビーな本もあるもんだと胸躍らせました。
モーダルな事象
by nagayades
| 2005-10-29 20:21
| ライブラリー